本日は、収穫予定でした「じゃがいも」について
お話を担当しますのは、普段アズ歯科で助手をしている
管理栄養士の吉田です。
(Instagramにて#管理栄養士が存在ありましたが秘密にしていました 笑)
題して・・・・・・
~風邪に負けない身体づくり~
~梅雨ニモマケズ 風邪ニモマケズ~
じゃがいも編です!
※私は岩手県出身で「雨ニモマケズ~」でおなじみの宮沢賢治先生の故郷と一緒です(笑)
大人の皆さまが私のお話を聞いてくださっている間は、
子どもの皆様は、じゃがいもハンコで楽しんでいただいておりました!
じゃがいもの未熟なものや古くなったものは、是非ハンコにして楽しむのも、今の梅雨の時期にはオススメです★
さっそく、「じゃがいも」の栄養面で良い所をお伝えしていきますね。
普段何気なく、食事に入っている「じゃがいも」。
身近な「じゃがいも」には、たくさん良いところがあるんですよ~!
まずは、ジャガイモの良い栄養面
1、ビタミンC
2、カリウム
3、食物繊維
3点に絞って、お伝えしますね。
1、ビタミンC
当日は、唐突に大人の皆様に質問しちゃいました(笑)
皆様、美容にアンテナをお持ちで
ビタミンC=「美容に良い」「美白」「美肌」というイメージなようでした。
ビタミンCの活躍は、実はたくさんありますので、
これを機に私と一緒に詳しくなりましょう☆
★若返り効果、美肌、美白効果
ビタミンCは、メラニン色素沈着を防ぎ、肌の生まれ変わりに欠かせないコラーゲンの合成をするのを助ける働きがあります。
老化=酸化を防ぐので、若々しさが保てます。
皮膚の他にも、血管・骨の合成と維持にかかわっています。
逆にビタミンCが不足すると、歯のグラつき、血管が脆くなる、貧血、出血しやすくなる、風邪をひきやすくなる、怪我の回復力が落ちる、ということが起きます。
★風邪に打ち勝つ!免疫力の向上!
ビタミンCには、風邪の原因になる細菌・ウィルスと戦う白血球を助けるはたらきが有ります。体の中でビタミンCが豊富になると、白血球の能力が十分に発揮されます。すなわち、風邪に打ち勝てます★
★ストレス緩和
様々なストレスを跳ね返す働きが有ります。普段ストレスが多い方は、 通常の3倍以上の消費になりますので、積極的に摂取しましょう!
激しい運動をたくさんする方は、体内で酸化(=酸化ストレス)が起こります。、
その酸化が細胞を傷つけたり、風邪を引きやすくしたり、老化の原因になるので、
抗酸化作用のあるビタミンCを多めに摂りましょう。
喫煙者の方は、吸わない人よりもビタミンCの消費量が激しいです。
ニコチンは、ビタミンCの吸収を妨げ、煙の成分の一部は体内のビタミンCを破壊するといわれています。
ビタミンCは、蓄積するビタミンではないので、日々多めに摂るようにしましょう!
2、カリウム
つづいて、【カリウム】です。 (以下、カリウム=Kと表記します。)
Kと言えば、一般的には、野菜や果物に多く含まれるイメージでしょうか?
★むくみをとる。
「むくみ」の主な原因は「塩分のとりすぎ」です。
塩分の正体は、ナトリウムです。 (以下、ナトリウム=Na)
そのNaは水分とくっつきやすく、それが身体の浮腫みの原因になります。
このNaを身体の外に、排出するのがこのKなのです。
Naと水分はくっついているので、一緒に排出されます。
つまり、利尿作用に繋がりまして、むくみがスッキリするわけです。
★高血圧の予防
高血圧予防には減塩食が良いとされていますが、Kをとることで
余分なNaが身体の外に排出されるので、身体の中が減塩になっているということです。高血圧を気にされている方は、普段の減塩活動に+αしていただくと、より効果的です。
3、食物繊維
最後に【食物繊維】です。
★便通の改善
食物繊維といえば、便通を良くするイメージが強いですね。 便通が良くなると、大腸がんになりにくくなります。
※大腸がんは女性のがんの中で1番に多い身近ながんです。
女性人口あたり1/13確率で発症する統計になっています。
そして、日本の死因ランキング1位はがん(悪性腫瘍)です。
便秘解消、腸内環境の改善気になっている方は、是非食物繊維の多い食品を摂るのを心がけてみると良いかもしれません。
★コレステロール値を下げる
健康診断で、最近LDLコレステロールが高いという記載を見たことはありませんか?
LDLコレステロール値を下げる役割もあります。
★食後の眠気・だるさを防ぐ
食後の眠気・だるさの原因はなにか?
それは、食後の急激な血糖値の上昇です。
食物繊維は、血糖値の上昇をゆるやかにするので、大解決です\ (^o^) /
【追加情報】
食物繊維は、炭水化物の一種です。水溶性(水に溶ける)と不溶性(水に溶けない)があります。
じゃがいもは、どちらも含まれており、(水溶性:不溶性=5:4)
炭水化物扱いの食品中ではじゃがいもは、ビタミンCも豊富、カリウム、食物繊維も多い食べ物ですので、おやつや白米の代用といてオススメです。
※ただし、炭水化物は、摂り過ぎると脂肪に変換され肥満の原因になります。ジャガイモは、ドイツ・オーストラリア・フィンランドでは主食(日本でいうところ白米の位置)として、食べているくらいに糖質があるので、偏って食べないのがポイント。
では、そんな素晴らしい食材の「じゃがいも」を
美味しく・賢く・安全
に食べる為のポイントを解説致します。
(1)ソラニンを取り除くこと!!!
(2)失われやすいビタミンCをうまいこと摂る!
①ソラニンを取り除くこと!!!
ジャガイモは、有毒成分が含まれている箇所があることで有名ですよね。
その名も「ソラニン」。
では、どこに含まれているか、ご存じですか?
そうそう、有名なのは、「芽」ですね。
でも、実は見落とされがちですが、「皮」もなのです。
(※しかも!この有毒成分は困ったことに、熱では破壊できません。)
ソラニンは、毒が微量でもお子さんの場合は、具合が悪くなったりするので、お子さんの食事の場合は、皮を剥いた方がベターです。
※引用文 ソラニン・・めまいや吐き気、下痢などの中毒症状を起こす危険性があります。
危険摂取量としては、成人で200~400mg、子供の場合は、1/10の量で発症。
収穫体験のじゃがいもの新じゃがは皮が薄く、
この皮自体にビタミンB2やKやMg、Fe、食物繊維などの
栄養が含まれているので、大人の方は、剥かなくてもOKです。
💀ソラニンいっぱい危険なじゃがいもの特徴💀
①未成熟の小さいジャガイモ
②収穫時などに傷ついたもの
③緑色に変色してしまったもの
これらを見つけたら是非、家庭菜園の種芋、
じゃがいもハンコ(笑)にしちゃいましょう!!
りんごと保存すると、芽がでにくくなるようです!
保存場所は、涼しくて日の当たらない所に保存しましょう!
(2)失われやすいビタミンCをうまいこと摂る!
次にあの優秀なビタミンC、実は繊細だったので、
気を遣って、調理をしなくてはいけません。
加熱調理(特に煮る)、水に浸す、気って放置!
こちら、NGです××
ビタミンCは、水溶性ビタミンと呼ばれています。
ビタミンをとりたいときは、水に浸けるのは、もうやめましょう。
「じゃあ、どうやって調理すれば良いのか?生では食べられませんよ?」と
思っていることでしょう。
そんなアナタにオススメの調理法・・・・
それは・・・・・
レンジ君なのでした!!!
電子レンジの何がオススメかというと、
まず、電子レンジ特有の電磁波でビタミンCは破壊されません。
加熱調理時間も短いです。水に浸してもいません。
※じゃがいもを電子レンジに入れる時には、よく洗い芽は取り、
皮のまま入れます。真ん中にぐるり、と浅めに包丁を入れると
皮が剥きやすいですよ★
じゃがいも1個=約130gあたり
電子レンジの加熱時間は、3分前後です。(500w使用)
じゃがいもによって、大きさがかなり変わりますので、
重量によって、加熱時間を調節してみてください。
しっかり熱が通っているかは、竹串で
実際に私がこの電子レンジで
調理したメニューは、こちら↓
そう、あのド定番「肉じゃが」。
このお料理の何がオススメ、て今回のタイトルにもある
「風邪予防に良い」栄養素の宝庫です。
肉じゃがのビタミンC
豚肉のビタミンB1、ビタミンB2(敢えて豚肉)
人参のビタミンA
玉ねぎの硫化アリル(辛味成分)
今回、収穫で取れました「新じゃが」を持ち帰っていただいて、
是非、ご家庭で風邪に負けない「肉じゃが」作ってみてください!
ここまで、ご覧いただきありがとうございました(^^)♡